一晩、匿って～身勝手男の執着恋～【プライベート体感フォーリー】【作品ネタバレ】

☆物語のあらすじ☆

ドアを開けたら彼がいた。
親戚からつまはじきにされている、いわゆるろくでなしの男。
とはいえあなたにとっては、ときどきおやつを持ってふらりと遊びに来る、気のいいお兄ちゃん的存在。
ちょっと悪い感じの、年上の彼に、憧れとか淡い恋心もあって。
あなたは彼を邪険に扱うことは、しなかった。

今夜の彼は、いつにもましてやさぐれた雰囲気。大丈夫、なんにもねーって、と言いながらも。落ち着かない様子でたばこを吸ったり。窓の外を見たり。
――金貸して。
――今日泊めて。
――飯はいい。酒もいい。酔いたくない。食欲ねーからいい。
――あ、でも、性欲はある。
それはあなたを笑わそうとした彼なりの冗談だったかもしれない。
けどこれまで、そういう対象に自分がなれるとは、あなたは思っていなかったから。
思いがけない言葉に、必要以上に動揺してしまった。
それが彼にも伝わってしまう。

ふたりの間の微妙な空気、そして沈黙。
それを破ったのは彼の言葉。

「逃げないなら、すんぞ、セックス。……いーのかよ、俺にエロいことされて」

逃げることを選ばなかったあなたに、彼がくちづける。
一度触れてしまえば、すべてつながりたくなる。

あなたの体は彼の手で濡らされて、男女のセックスにたどり着く――。